坪井氏は30年間に渡って、アジア・中東・アフリカの開発途上国において稲作技術の指導に携わってきた。
前半はアジア各国において水稲を中心に稲作技術を指導した。その後コートジボワールを皮切りにアフリカの活動を行う中で、90年代半ばに開発された陸稲(ネリカ)のポテンシャルに注目し、04年以降、ウガンダにおいてネリカ振興のための試験研究や普及に取り組んでいる。
氏の技術指導を通じて恩恵を受けたウガンダの農業関係者や農民は1万4千人以上に上る。同氏は、アフリカにおける稲作の技術開発と普及を実践する世界的な第一人者であり、日本を含む国際社会がアフリカにおいて稲作振興に取り組むにあたり、今後も中核的な役割を果たしていくことが期待される。
1949年12月11日生まれ。(64歳)