事業紹介
食の新潟国際賞創設趣旨
WFP国連世界食糧計画及び国際食糧農業機関(FAO)は現在、世界は新型コロナウイルスのパンデミック、ウクライナ侵攻、経済ショック,気候変動、流通機能の低下、そしてエネルギーと肥料や飼料価格の高騰が重なり、世界的な食料危機であると訴え、世界では8億2800万人(WFP)の人々が飢餓状態にあると警告しています。
まさに食料安保の問題解決が世界の喫緊の課題となり平和の希求と人類の英知の結集による問題解決が重要となっています。
また、国連は2030年を国際目標としたSDGs(持続可能な開発目標)を掲げ、ゼロハンガー(飢餓のない世界)を目指しています。
一方、近年の食糧生産や供給においては、フードテックやアグリテック等による革新的な手法や技術が開発・導入され、異業種間の交流や連携協力により大きな変革が始まっています。
「食の新潟国際賞」は世界において、食の量と質を高め、食を通じて健康増進や世界の人々の福祉と平和に大きく貢献した人や活動を顕彰し、世界の食の課題解決と改善に寄与するために創設された賞です。
食の新潟国際賞 事業
1.受賞候補者資格
- 国籍、性別、信条は問いません。表彰式に出席可能な方に限ります。
- 国際機関・政府機関に所属している個人及び団体についてはその業績や貢献が機関の基本的任務を越えて顕著である場合のみ対象とします。
- 顕著な国際賞(ノーベル賞、世界食糧賞、日本賞、京都賞など)を受賞していない個人、団体を対象とします。
2.受賞者選考について
第8回食の新潟国際賞選考委員会(委員長 唐木英明)により受賞候補者を選定し、当財団理事会で決定します。
3.表彰式
2024年11月に日本国新潟市において開催いたします。
食の新潟国際賞 選考基準
基本テーマ 「食と生命」 第8回国際賞のテーマ 「食料安保と持続可能な食料生産と供給」
- 国際的または地域的な取り組みであり、斬新で独創性があるもの。
- 持続可能な取り組みであり、世界へ強い影響力を与えるもの。
- 実績・知名度が低くとも将来の発展が期待できるもの。
対象分野
食分野における①生産と供給 ②食と健康 ③食と教育の視点を前提とし、各賞の対象は以下の通りです。 (主な事例)
- ①食品加工(食品加工,発明・考案・食料の保存)
- ②食料増産(新しい育種技術・栽培技術、土地改良、灌漑、治水)
- ③食料の流通の改善及び発展
- ④食品の安全と食の向上(栄養・食品関連病気などの克服・給食)
- ⑤食品機能による健康増進(食品の機能、病気予防)
- ⑥食品ロス・食料廃棄問題の課題解決と取組み
- ⑦食・農教育(教育モデル、食育活動・食文化・伝統食の普及)
- ⑧食分野での国際協力・支援活動
- ⑨持続的な食料の保全と確保(養殖技術・自然・環境保護・水産資源保護)
食の新潟国際賞 各賞について(概要)
(1)大 賞(グランプリ) 賞状、記念工芸品、副賞 1000万円 1件
その研究や活動が世界的に高く評価をされ、世界の食の課題の解決に多大な貢献をするもの。 (※受賞者が複数にわたる場合は副賞を分配します)
(2)佐野藤三郎特別賞 賞状、記念工芸品、副賞 100万円 1件
世界や地域間での国際協力・支援活動や研究においての顕著な実績をあげたもの。
(3)21世紀希望賞 賞状、記念工芸品、副賞 100万円 1件
将来的に世界貢献への可能性と実現性を有する研究や実践活動であり、今後の発展と成果が十分に期待できるもの。
(4)地域未来賞 賞状、記念盾、副賞 100万円 1件
新潟県内における活動や研究が国内外において高く評価され地域の活性化と発展に大きく貢献するもの。
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