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財団通信

Niigata Award News 第14号(表彰式典特集号)

全日程

10月15日(月)
午前:新潟市長表敬訪問(新潟市役所市長応接室)
午後:記者会見、表彰式、受賞者祝賀会・交流レセプション(ホテル日航新潟)
10月16日(火)
午前:受賞者記念講演会(朱鷺メッセ・マリンホール)
午後:受賞者大学講演会(新潟大学・新潟県立大学・新潟薬科大学・新潟国際情報大学)

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第2回食の新潟国際賞表彰式典開催

正賞モニュメントを手にする受賞者3名
正賞モニュメントを手にする受賞者3名(左より:ンネメカ・C・イケグオヌ氏、ジョゼット・シーラン氏、梅林正直氏)
平成24年10月15日・16日の2日間、第2回食の新潟国際賞表彰式典および関連記念事業が開催されました。
日本で唯一食の分野における国際賞の表彰式は、各界から数多くのご来賓のご出席のもと、国際色豊かに厳粛かつ賑やかに開催されました。
その式典をはじめ記念事業の模様をお伝えいたします。

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第2回食の新潟国際賞表彰式

表彰式風景
表彰式は、180名の各界の御来賓や財団関係者の見守る中、厳やかに開会され、御来賓の農林水産大臣政務官の鷲尾英一郎様のご挨拶、唐木英明選考委員長(倉敷芸術科学大学学長)の選考報告に続いて、古泉財団理事長から各受賞者に対し、表彰状ならびに正賞モニュメント、副賞目録の贈呈が行われました。続いて受賞者3名による喜びの受賞スピーチが行われました。
表彰式では御来賓の篠田昭新潟市長、国連食糧・農業機関(FAO)の伊藤正人日本事務所長、タイ王国大使館パッタラット・ホントーン公使、ナイジェリア連邦共和国I.V.オガ副代表からそれぞれご祝辞をいただき、当財団を代表して副理事長の下條文武新潟大学学長からの感謝の言葉で幕を閉じました。
トロフィー画像
正賞として授与されたトロフィーは、新潟県佐渡市出身の世界的な金属工芸作家であり、東京藝術大学学長の宮田亮平先生によって制作された「シュプリンゲン」です。テーマは「飛躍。そして希望」。未来に向かって2頭のイルカが力強く宙を舞います。

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祝賀会

受賞者3名
祝賀会会場の様子
御来賓の方々のご祝辞と財団及び賛助会代表の感謝のスピーチ
表彰式に続いて行われた受賞祝賀会・交流レセプションには今回同時開催されている食のシンポジウム「フードフォーカスinにいがた」に参加された国内外からの参加者も含め多くの皆様の出席により開催されました。
受賞者を囲んで和やかな雰囲気のうちに交流が行われ、篠田新潟市長の乾杯の御発声で祝賀会が開宴されました。
祝賀会では以下の御来賓の方々からご祝辞をいただきました。
○ 新潟県副知事森 邦雄 様
○ 国連世界食糧計画(WFP)日本事務所長
モハメド・サレヒーン 様

閉会のご挨拶を兼ねて、当財団理事の吉田康(株)ブルボン社長が財団および賛助会を代表し感謝のスピーチを述べ、めでたくお開きとなりました。
また表書式に対し、各界の多数の方々からご祝電を頂戴致しました。心より御礼申し上げます。

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受賞記念講演

10月16日午前10時から朱鷺メッセ・マリンホールにて各受賞者による記念講演が開催されました。
古泉財団理事長の開会の辞の後、受賞者の講演がスタートしました。

講演要旨

食の新潟国際賞・本賞 ジョゼット・シーラン氏前国連世界食糧計画(WFP)事務局長、現世界フォーラム副会長

今日も10人に1人、飢餓で子供が亡くなっています。
毎年何万人もが、予防できる原因で亡くなっているのです。医学誌「ランセット」に、飢餓が脳に悪影響を及ぼす原因であることが明らかになったと紹介されました。
子供は満2歳までに、きちんと栄養が与えられないと脳の発達が阻害され、その後機能が元に戻ることはありません。
2歳までが非常に大事なのです。
その取り組みの1つが、パキスタンへのひよこ豆の配布です。ひよこ豆は栄養価が高い。それが入った袋はキュッと絞れば水がなくても子供たちでも簡単に口に出来ます。
日本は食糧支援で世界トップ3に入っています。
食糧問題は人間の安全保障に関わります。世界のリーダーが協力して行わなければならないのです。
ジョゼット・シーラン氏の講演

食の新潟国際賞・佐野藤三郎特別賞 梅林 正直氏三重大学 名誉教授

私はタイ北部の山岳地帯「ゴールデントライアングル(黄金の三角地帯)」と呼ばれる地域で、麻薬の原料となるケシに代わる果樹の植樹ボランティアを行い、今年で18年になります。
当時ケシ畑の撲滅は国際的な問題になっていましたが、タイ政府も日本政府もそんな危ない場所へ専門家を送ることができなかった。
私は大学を定年退職し新しい人生をどうするか考えた時、誰も行かない援助しないような所で「1人ぼっちの木の根運動」をしようと自費で現地調査し、梅の苗木を寄贈・植樹しました。
300本の苗木から始めて今では梅が2万2千本、マナオが1万8千本になりました。
いろいろなことがありましたが「ケシを消しに来たけしからんヤツは消してしまえ!」というマフィアの危険に対し注意しながら活動していきます。
命ある限りこの活動を続けていきたいと思っています。
梅林 正直氏の講演

食の新潟国際賞・21世紀希望賞 ンネメカ・C・イケグオヌ氏スモールホルダーズ財団事務局長

小規模農家の多くは一生懸命働いているのに非常に貧しい。
それは様々な知識が欠けているからで、強化するためにはスキル・科学が必要です。
そこで2007年に小規模農民のためのFM局を立ち上げようと決心しました。
供給について教育をするとともに、日々の市場状況を伝えています。また、若者の農業従事も支援しています。
ナイジェリアは広大な耕作可能地があるのでそこに学校の菜園をつくり、そこで得た利益で自宅に菜園をつくる。
最終的には若者が農業を通じて、自立することが目標です。これには「農業=ビジネス」という考え方が必要です。
このような指導の結果、卒業生1615人が自宅で菜園を始めました。
ナイジェリアに是非訪れてください。我々がやっていることをその目で見て、そして我々を助けてください。
ンネメカ・C・イケグオヌ氏の講演

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大学特別講演

10月16日(火)には、受賞者による講演開催の希望があった。新潟市内の4大学(新潟大学・新潟県立大学・新潟薬科大学・新潟国際情報大学)のキャンパス内で特別講演が開催されました。

本賞受賞のジョゼット・シーラン氏は、新潟大学と新潟県立大学で講演され、合わせて400名の学生が聴講しました。
学生からも活発な質問が出され、一つ一つの質問に対し丁寧な回答がされていました。
シーラン氏は世界が抱える飢餓と貧困の現状を直接若い人に伝え、若い人達から少しでもこの問題に興味を持ってもらい、一人でも多く将来食の問題に関する仕事についてもらえば大変うれしいと語ってました。
新潟大学での講演の様子
新潟薬科大学で行われた梅林氏の講演会では、200名の学生・職員が聴講されました。
梅林氏はタイの厳しい治安環境の中、すべて自己資金で果樹の植林運動を現地農民に指導し、ケシ栽培からの脱却と農家の生活向上・安定に大きく貢献した活動の様子を熱く語りました。
大学生からは今回の講演を聞き、自分の学びが海外でどのように役立つ可能性があるか、さらに農・食といった領域の奥深さ、魅力を理解したとのコメントがありました。
新潟薬科大学での講義の様子
イケグオヌ氏の新潟国際情報大学での講演会では約100名が聴講。
ナイジェリアでは小規模農民が多く、テレビ・ラジオ・携帯電話などの機器が無く、情報を伝える手段が限られていたが、農民がトランジスタラジオを持っていたので、幾多の困難を乗り越えFM放送局を開局し環境保護や持続可能な農業、マーケット情報を提供でき、現在25万人の小規模農家のリスナーがいるとの説明がありました。
学生からは予定時間をオーバーするほど熱のこもった質問が続きました。
新潟国際情報大学での講義の様子

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新潟市長表敬訪問

受賞者3名と市長表敬訪問の様子

10月15日午前、受賞者3名は古泉理事長同行のもと、篠田市長を表敬訪問しました。
表敬訪問は新潟市役所の市長特別応接室で、終始和やかな雰囲気の中で行われました。
篠田市長からは各受賞者へのお祝いの言葉と国際賞の創設意義、また食の新潟の歴史や背景などの紹介がありました。
受賞者からはそれぞれの喜びとこれまでの活動の取り組みが語られ、今後国際賞の受賞を契機にさらに活動を続けるとともに「食の新潟国際賞」の存在を世界に発信したいという挨拶がありました。

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記者会見

記者会見の様子

10月15日、表書式を前にホテル日航新潟・朱鷺の間で行われた記者会見では、地元マスコミはもとより国内外のマスコミの皆様にお集まりいただきました。

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委託事業のご報告

10月16日(火)から18日(木)の3日間、朱鷺メッセで「食と花の世界フォーラムにいがた2012」が開催され、食と花の国際拠点都市・新潟としてその魅力と個性を国内外に発信しました。
今年は「食の新潟国際賞受賞者記念講演」を皮切りに、国内外からの専門家を迎え食文化の課題や未来についての講演会を行う「フードフォーカス」、食に関するさまざまなアイテムを取り扱う企業・団体が集まる食の国際見本市「フードメッセinにいがた」、花の見本市「フラワーメッセ」が開催されました。
期間中9,148人が来場され、それぞれの立場から「食の現状」を見つめ、さらに一層「食の重要性」再認識した3日間となりました。

食の国際シンポジウム・フードフォーカスinにいがた2012

コンパスセッション

10月16日午後、新潟市が目指すべき食産業の方向を考える分科会「コンパスセッション」が行われました。
「食による持続可能な社会とは」をテーマに2部構成でパネルディスカッションを実施しました。

■第1部「ガストロノミーによる持続可能な創造的まちづくり」
新潟市・地域魅力創造部の担当する「ユネスコ食文化創造都市」による国際パネルディスカッション。食においてのオンリーワンを考えました。


■第2部「食の新潟:不死鳥社会への前面展開を語る」
新潟の食品関係企業を対象に、変革の時代における新しい豊かさへの対応について、篠田市長も交えて話していただきました。
コンパスセッション会場の様子

ガイダンスセッション

10月17日(水)おもに食関連産業の経営者を対象にした「ガイダンスセッション」では、「産学官連携による食産業の未来を考える」をテーマに5講演が行われました。

1:新たなビジネススタンダードを求めて
三菱食品(株)代表取締役会長 中野勘治氏

2:アカデミックセッション概要解説
新潟薬科大学特任教授 小西徹也氏

3:医学と栄養学の視点から健康と食の機能を考える
新潟大学大学院医歯学総合研究徐所 特任教授 斎藤亮彦
新潟県立大学人間生活部健康栄養学科 渡邊令子氏

4:アメリカにおける日本食品の位置と食品マーケティングについて
特定非営利法人危機管理対策機構理事 ナターン・リー・ローデン氏

5:変革の時代における新たな産業提案 産官学連携による食品産業の未来を考える
新潟大学フードサイエンスセンター農学部教授 門脇基二氏
新潟市ニューフードバレー推進室長 鈴木浩行氏
ガイダンスセッション会場の様子

アカデミックセッション

10月16日・17日、おもに企業・研究者を対象に開催。国内外の食品産業の研究や開発の現状など興味深い内容が報告されました。
ガイダンスセッション会場の様子

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スペシャルサンクス

特別会員
亀田製菓(株)
(株)ブルボン
亀田郷土地改良区
新潟県農業協同組合中央会
学校法人新潟総合学園
第四銀行
一正蒲鉾(株)
佐藤食品工業(株)
(株)栗山米菓
(株新潟日報社
三幸製菓(株)
(株)新宣
新潟市農業協同組合
(株)エイケイ
三菱商事(株)新潟支店
ホテル日航新潟
NST
(株)電通東日本新潟支店
(株)新潟クボタ
亀田商工会議所
にいがた22の会
正会員
(株)第一印刷所
新潟懸信用組合
(株)タカヨシ
(株)本間組
石本酒造(株)
(株)ミカサ
神山物産(株)
(株)山忠
ショクザイ新潟(株)
丸七商事(株)
大東産業(株)
藤屋段ボール(株)
新潟工科大学産学交流会
(株)タケショー
(株)新潟博報堂
BSN新潟放送
新潟陸運(株)
医療法人愛仁会亀田第一病院
(株)新潟食品運輸
山崎醸造(株)
月島食品工業(株)
松田産業(株)
(株)フジテレビジョン
日本製粉(株)関東支店
日本甜菜製糖(株)
(株)鳥梅
(株)山由製作所
新潟万代島総合企画(株)
(株)キタック
鍋林(株)
レンゴー(株)
北越工業(株)
丸榮製粉(株)
(株)鈴木コーヒー
TeNYテレビ新潟
(株)栗田工務店
(株)細山商店
三和薬品(株)
(株)藤井商店
セッツカートン(株)新潟工場
ハセガワ化成工業(株)
日本精機(株)
東邦産業(株)
日精サービス(株)
麒麟山酒造(株)
(株)加島屋
(株)日本フードリンク
個人会員
西澤 裕之
藤島 安之
大越 斎
有沢 栄一
和田 充彦
河内 直史

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